Cost-Volume-Profit Analysis (損益分岐点分析)
CVPとは「コスト」(Cost) と「販売量」(Volume) と「利益」(Profit) の頭文字です。
財務諸表上の数値から変動費と固定費を推定することができたあとに、CVP analysisを利用することができます。 固定費は人件費や減価償却費、事務所の賃借料など必ず発生する費用です。
考え方は、非常にシンプルです。
Profit = SP(x) - VC(x) - TFC
where
x = Quantity of units produced and sold
SP = Selling price per unit
VC = Variable cost per unit
TFC = Total fixed cost
グラフにすると以下のようになります。
では早速簡単な例を使って、計算してみましょう。
A社は、バーコードリーダーを販売しているとします。
1つあたりの販売価格が$200で、変動費が$90.83とします。
A社の1ヵ月の固定費は、$160,285とします。
break-evenになるために何個販売しないといけないでしょうか。
Profit = SP(x) - VC(x) - TFC
0 = $200(x) -$90.83(x) - $160,285
0 = 109.17(x) - $160.285
$109.17(x) = $160,285
x = 1,468 units
また、必要な売上は、$200 * 1468 = $293,600 となります。
ついでに売上高から、製品にかかった変動費を差し引いた利益Contribution margin(限界利益)も求めていきます。
Contribution margin = $200 - $90.83 = $109.17
ここまで求めることができれば、1ドルあたりの追加セールスに対していくら儲けることができるかを計算できます。
contribution margin ratio = (SP -VC)/SP
= 109.17/200
= 0.5458
つまり1ドルあたり$0.5458の追加の利益がでることになります。
セールスが$10,000増えると、0.5458*$10,000 = $5,458の利益が増えることがわかります。